2016年11月01日
葬式を挙げるのは、人類だけだといわれています。そもそも葬儀を執り行うことは義務ではありませんが、実際にはほとんどの人が亡くなったら葬式をおこない見送られることになります。人類は昔から亡くなった仲間を見送ってきましたが、だれもが丁寧に葬られてきたわけではないです。日本でも中世には最下層の人たちは野ざらしにされたりしていました。しかし、遺体を放置することは伝染病の原因にもなるため、公衆衛生の観点から遺体を葬る必要が出てきました。
そこに関連してつくられたのが、江戸時代の寺請制度や檀家制度です。こうした歴史をへて、現在日本で行われている葬儀のほとんどが仏式です。葬儀費用の総額は年々減少傾向にあるとはいえ、平均で180万円前後でそのうち、お経や戒名、お布施など寺院関連のものは23パーセントを占めています。檀家が減るご時世では、葬式のあり方そのものが変化してもおかしなことではありません。